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Posted by ミリタリーブログ at

2009年07月30日

MGC M16の性能向上について

ハイキャパの件は耐久試験中なので次回に。

MGC製ガスガンのM16の件について。(まだやってます)
以前に、インナーバレルの長さがあり過ぎ?と書いた様な気がしますが、ふと思い立って機関内部の容積を概算してみて、そこから理想のインナーバレル長を推測してみた所、50~100mmという雰囲気になりました。
発射用ガスの放出開始以後に機関部に流れ込むガスがあるので、プラスはあると思いますが、ノーマルの280mmからすると恐ろしく短くなります。
こうなるとハンドガン程度の性能しか期待出来なくなりますね。

大昔のアームズマガジンに、一度の動作に必要なエアの量のデータが掲載されていたので、そちらを調べて再度推測してみたいと考えています。

最期は1cmづつカットしては計測…という事になると思いますが。  


Posted by たぐちやすたか at 03:07Comments(6)MGC

2009年07月15日

MGC ハイキャパの破損補修(その2)

折れたシャーシの欠片を元の位置に再固定します。
完全に固定出来ればいいのですが、鋳型成型の亜鉛合金は溶接などが困難なうえに、破断部分の面積が1x2mm程度しかかないので、補強を入れます。

シャーシ裏側に切り込みを入れ、0.3mmのステンレス板を差し込んで接着剤で固定します。
赤いラインに切り込みが入っています。
線の引き方がマズくてわかりにくいですが、垂直方向に切り込みます。




深さは、シリンダーに切り込まず、シャーシの強度を落とさず、しかし浅すぎずという加減で。

そのステンレス板に欠片を貼り付けます。
0.3mm程度では左右方向への強度が不足しますが、欠片部分が前後方向に動かなければ問題ありません。


シャーシは一旦置いておいて、フレーム側の補強を。
まず、破断部分を接着します。
事例では欠けて失なわれた箇所もあったため、盛り上げの出来る接着剤で復元します。
WAVEの黒い瞬間接着剤と硬化促進スプレーを使えば30分かからずに完了します。
これだけでは強度が不足するので、シャーシと同様に0.3mmステンレス板で補強します。

フレームの赤線で示した箇所に、極薄ノコギリで切り込みを入れて、ステンレス板を差し込んで接着します。
該当部分の肉厚が1.5~2mm程度なので、歪まないように慎重に行って下さい。


はみ出した箇所は削り取ります。
ダイヤモンドヤスリで削るのは非常にかったるいので、電動リューターでガリガリ削りましょう。
下側にも補強を入れたいのですが、無くても大丈夫そうなの今回はスルー。

大体で、青く示した範囲にステンレス板が入っているのが理想です。
実際はこの2/3程度ですが。

表面仕上げは耐久試験後にしましょう。

続く  


Posted by たぐちやすたか at 20:28Comments(0)MGC

2009年07月11日

MGC ハイキャパの破損補修(その1)

MGC製ガスブローバックガン キャスピアン ハイキャパシティの初期型に100%発生する致命的ダメージの補修方法です。


独特の外観とシャープな造形、ズッシリとした手応えが魅力的な製品です。
M1911系用ハイキャパシティフレームの極初期のモデルのため、45ACPではなく9mmパラと38スーパーを念頭において設計されており、マガジンは後のパラオーディナンスやSTIよりも細いものになっています。
しかしながら、グリップの太さはかなり太めです。


あきらかに設計のミスで、ハンマーダウン時にマガジンを押し込むと、マガジン上部に押されたバルブノッカーの行き場が無くなり、インナーシャーシ左後部の付け根が折れます。
正常に使用するとしてもマガジンの挿入の際に最後にグッと押す必要があるため、説明書をしっかり読んで使い方を理解していてもうっかり破壊してしまいます。

本来はこんな感じですが、


こんな風に折れます。

シャーシが折れると、フレーム左後部のサムセフティ裏側部分に同様の負担がかかる他、ハンマースプリングのテンションもかかる為、割れます。
これでこの製品は一巻の終わりです。

赤いラインのあたりで割れます。

余談ですが、実銃でもフレームの強度に問題があるようで、ネット上に各部にビシビシと亀裂の入った画像がアップされていました。


初期製品で破損が多発したため、強化型のインナーシャーシと先端可動式バルブノッカー&対応マガジンが開発されましたが、その時点でこのシリーズの評価は地に落ちていました。

発射&ブローバックメカを改良して、バリエーションも多数発売され、ガバファン待望のM1911A1も発売されましたが、根本的な設計の古さの縛りから脱する事が出来ず忘れられていきました。


さて、とはいえこのスタイルでは唯一のトイガン化なので、コレクション用としては見逃せない存在感があります。
そこで、かなり難易度の高い方法ですが、稼動可能状態まで修復を試みます。

修復の難易度が高い理由は、破断部分の断面積が狭いうえに各種スプリングのテンションが複雑にかかる箇所のため、接着での補修では耐える事が出来ないためです。

余談ですが、他の方が行なった補修例では、サムセフティを無くしてその部分に補強部品をあてがい、セフティは何とクロスボルト式のものを新設したというものを見た事があります。凄すぎ。


必要な工具・素材
・エッチングソー(極薄ノコギリ)…ハセガワ製の模型用工具を使いました 樹脂部分を切ります
・レザーソー…ピラニア鋸といった名で売られている薄刃のノコギリ 亜鉛合金部分を切ります
・0.3mmステンレス板…補強に使います
・金属用カッター…ステンレス板をキレイに切れる工具なら何でも
・電動リューター…ステンレス板を削れる気合のあるモノを
・強力な接着剤…亜鉛部品とステンレス板を接着します 気合の入ったものを
・金属に食いつくパテもしくは盛り上げ可能な接着剤 WAVE製の「黒い瞬間接着剤」を使いました
以下は必要なら
・極小ビス…1x2mmの皿ビス 補強に使います 無くても耐えるかも
・ピンバイス…0.9mmとか 上記のビスの下穴開けに

作業内容
・折れた箇所にステンレス板をインサートして補強します。
・接着のみでは不完全ですが、亜鉛合金はハンダ・ロウ付けなどがほぼ不可能、樹脂部分も接着では強度不足なので、各部にノコギリで溝を掘ってそこにステンレス板を差し込んで強度を上げます。
・可能であればビスを立てて補強します。

(続く)  


Posted by たぐちやすたか at 00:46Comments(0)MGC