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Posted by ミリタリーブログ at

2010年09月28日

まぼろしのSTI(その2)

以前に話題にしたSTIエッジの未発売バージョン、なんだかんだで入手しました。
前オーナー様のご好意と幸運のめぐり合わせに感謝!

外観に関しては量産品とまったく同じなので割愛。

ひとまずメモ的なネタをいくつかアップ。
量産品との最大の違いであるシリンダーとノズル。

シリンダーとノズルが完全に分離していて、独立したガスルートを有します。
発射用ガスは中央の穴から、スライド後退用ガスは両脇のスリットに供給されます。

スライドが後退しはじめるとバレルも連動して後退、バレルの後退にあわせてノズルも後退します。

シリンダーの位置はそのまま。

ガスルートパッキン内には、発射用ガスをストップさせるフローティングバルブが収まっています。

これは、少し先に発売されたマルゼン製P99(PPK/Sの方が先だったか?)の影響を受けています。
というかパクリ。

ガスブローバックガン史上最も複雑と思われるマガジン。
プレス製ケースの内部でガス室が上下に分かれており、それぞれが気密されています。
ガス注入時点ではマガジン下部にしか注入されません。
銃にマガジンを挿入する事で上部とのルートが開かれ、上部は気化室として機能します。

マガジンチェンジ後の最初の一発に液状ガスを噴かない様に、液状ガスが極力上部に入らない様になっています。
これは、先にWA製品に採用されたNLSに影響を受けていると思います。

雑誌などでは、マガジンを挿入する際に(上下タンクを接続するための)力が要り、違和感があると書かれていましたが、個人的にはあまり気になりませんでした。

バレルユニットの構成。
量産品に在るバレルロックが先端まで延びてインナーバレルを保持、量産品のインナーが前後に動く機能は無く、上下に動くのみです。

バレルロックのため、バレル全体が量産品よりも重く、作動の負担になっています。
量産品はバレルロックを短縮して、その分をスプリングに換えて軽量化しています。

シリンダー上部にはノズルの抜け止めパーツが埋め込まれています。
ステンレス?削り出し製で手間のかかった部品ですが、イベントでの目撃談ではプラ製パーツだったと聞きますので、強度アップのために変更されたか、プラ部品が作られる前の試作部品なのかもしれません。

リアサイトは、量産品よりも構造がシンプルです。
エレベーション用のスプリングが、エレベーションスクリューのプランジャーにもテンションを与えています。

シンプルでいい構造だと思うのですが、量産品の構造の方がスクリューのクリック感が強く、安心感があります。

その他はほぼ量産品と同じです。
フレームに量産品のスライドとマガジンを組み合わせても作動します。
スライドとアウターバレルに、未発売版のパーツを組んでも作動します。

作動は量産品の方がしっかりしています。
バレルを軽量化したら良くなる可能性はあります。
(これを書いているのは深夜なので試射による検証が出来ません)

修理がきかないものですので、あまり凝った事は出来ませんが、出来るだけ快調にしてあげたいですね。  


Posted by たぐちやすたか at 02:04Comments(0)KSC