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Posted by ミリタリーブログ at

2010年11月20日

マルイ デザートイーグル(旧型)のストローク延長

東京マルイ製ガスブローバックガン デザートイーグル50AEのスライドストロークを延長、スライドストップ位置も下げてみました。

加工対象は旧型なので、現行モデルで可能かどうかはわかりません。
何故旧型かと言いますと、約15年前の購入当時に構想だけしてあったのを、最近実行した為です。
また、現行型で省略された部品が必要という理由もあります。

マルイ製デザートイーグルは、同時期に発売されたウェスタンアームズ製と比べてスライドストロークが20mmも短く、リアルさにおいては完全に劣っていました。
リコイルの強さ、実射性能の良さ、耐久性で圧倒していたためにセールス的に勝利して今に至るわけですが、マルイ製を選んだ者としては若干のコンプレックスになっていたりします。

さて、加工によってストロークを延長しますが、ウェスタンアームズ製や実銃の約80mmという数値にはやはり及びません。
約74mmが物理的な限界でした。(スライドストップ位置では約70mm)
その理由はブリーチ下面の長さで、それ以上スライドが下がるとハンマーがブリーチ内に落ち込んでしまう為です。
ハンマーの起き角を増やす事が出来ればさらに延長可能ですが、さすがにシアとハンマーを作る事は無理なので…。

加工は簡単、基本的にリコイルスプリングの圧縮長を詰めるだけです。
メーカー不明のテンションを150%程度アップしたスプリングをカットして、圧縮した時点での長さが15~6mm程度になるようにしました。
ノーマルのスプリングだと、圧縮長をその長さにするとスライドが閉鎖しきらなくなります。

次に、シリンダーから前方に生えている腕の先端にある突起を削ります。
この突起が、スライドの後退量と、スライドが下がった時点でのシリンダーの位置を規定しています。
後者は、ホールドオープン時のボルトフェイスの突き出し量を決めるもので、無くす事でシリンダーが完全にブリーチに収納されてしまい、リアルさは失われます。

これでとりあえずスライドストロークは伸びました。
↓コレがノーマルのストップ位置。


↓コレが変更後。

シリンダーをブリーチ側に引き戻す(ノーマルでは「押し戻す」構造です)スプリングを、現行モデルを参考に追加します。
スプリングは、模型のディテールアップ用2.5mm径を使いました。(いわゆるガンプラの動力パイプに使うアレです)
このスプリングの遊びを多めに取っておけば、先述のシリンダーの引き込みが若干改善されます。(指で押すと引っ込みますが)

先述の、「現行型で省略された部品」ですが、これは「シリンダーを押し戻す」部品一式で、かなりのコストダウンになっていると思います。
ただ、コレが無いとスライドの後退量を制限する事が出来ず、ハンマーがブリーチに落ち込んでしまう事になります。
現行モデルも何かバッファーのような部品を追加すれば解消できると思いますが、未検証です。

最後に、スライドストップ位置を変更します。
元の切り欠きをABS樹脂板を接着して埋め、新しく切り欠きを作ります。
ノーマルではインナーシャーシにスライドストップが引っかかる構造になっており、耐久性を高めるようになっていますが、この構造は死にます。

赤いラインが元のストップ位置。
シャーシの切り欠きに注目。


赤い範囲が元の切り欠きです。


切り欠きの位置ですが、実銃は刻印のSの字の下あたりに引っかかるようになっていますが、これは無理なので、Lの字の下あたりにします。
ABS樹脂板をしっかりと接着していないと、スライドストップがかかった衝撃ではがれてしまうので注意を。
ストップレバーの先端が、ABS樹脂板ではなく元のスライドの部分に引っかかるように、少々深く削ってやれば大丈夫です。
スライドストップの解除は、もちろんスライドを引きながら行うようにします。

これで工作は終了です。
スライドストップ位置が15mm程下がっただけですが、大きく開いたエジェクションポートは、なかなかの迫力です。
  


Posted by たぐちやすたか at 22:29Comments(0)東京マルイ